wired.jp 宇宙生物学が切り開く 「生命」の新たな地平──藤島皓介

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インタビュー・執筆:

いま、イノヴェイターたちが宇宙への夢を現実のものにしようとしている。そして来たるべき「宇宙を翔ける生命」としての人類を支えようとしているのが、NASA生まれの「宇宙生物学」だ。宇宙生物学の最先端で活躍する日本人研究者・藤島皓介は、宇宙と生命に「地球の枠を超えた」イノヴェイションを見ている。

 


1990年代、航空宇宙局(NASA)に端を発するアストロバイオロジー(宇宙生物学)が、いま日本でも「新しい学問」として大きな注目を浴びている。

宇宙生物学は生命と宇宙の関係性をさまざまな視点から解き明かし、前進させていく学問だ。その学際的な研究が解き明かそうとするのは、生命の起源であり、宇宙における生命の存在・分布の実像であり、そして我々の行く末そのものだ。

Space X社 CEOのイーロン・マスクによって火星への移住計画が推進されるなど、人類が惑星間へとその存在を拡張しうる可能性は、もはやSFのなかだけの出来事ではなく、生命とは何か?という究極の問いを解明する営為の一端を担う研究対象になっている。

東京工業大学ELSI(地球生命研究所)とNASAエイムズ研究所を行き来する藤島皓介は、宇宙生物学の第一線で活躍する若き研究者だ。地球生まれの人類が慣れ親しんだ「生物学の地図」が宇宙へと広げられることによって、いま、生命観にさえイノヴェイションが起きようとしている。...continue to read

MEDIA森 旭彦WIRED