wired.jp これから遺伝子は、もっとも雄弁な、 自分の未来の“語り部”になる──高橋祥子
インタビュー・執筆:
コンシューマー向けの遺伝子解析キットを提供するジーンクエストの高橋祥子は、サーヴィスで得たデータで医療分野のドライヴを目論む。遺伝情報は、これからの未来を生きてゆく上で欠かせない情報となるからだ。しかし、そこには被験者が抱える倫理感の壁も立ちはだかってくる。研究者と経営者、相反する立場を両立させる高橋は、この問題をどう解決するのか。
2型糖尿病や慢性B型肝炎、C型肝炎誘発肝硬変、円形脱毛症、アトピーの発症などの健康リスク、アルコール依存とニコチン依存両方の依存症、腰のくびれ、細胞寿命に影響を与えるテロメアの長さなどの体質、さらには自分の祖先が地球のどこから来たのか──これらは、Amazonでも購入可能な「ジーンクエスト」の遺伝子解析キットで知ることができる。
ジーンクエストは、約290項目の疾病・体質リスクに関わる遺伝情報をコンシューマー向けにビジネスとして提供するほか、解析によって得られた大規模なゲノムデータを活かし、これからの医療、生命科学を前進させる研究開発を行っているヴェンチャーだ。...continue to read